りぼんの読書ノート

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ケイン・クロニクル 炎の魔術師たち 2(リック・リオーダン)

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太陽神ラーによって魔界の牢獄に幽閉されていた「混沌の化身=大蛇アペプ」の復活まで、あと3日。古代ファラオの血を引く最強の魔術師の家系に生まれたカーターとセイディの兄妹は、戦いに敗れて命を落とした両親の予言に従い、世界中の若き魔術師たちの力を結集して太陽神ラーを復活させ、アペプを倒そうとしています。

そのためには三分割された「ラーの書」が必用です。悪に寝返った魔術師ウラジミールの本拠地であるエルミタージュ美術館に潜入した兄妹は、ウラジミールが悪神セトの召喚を試みている最中に出くわしてしまいます。機転でセトを味方につけ、巻物を奪って脱出した2人でしたが、セトが敵なのか味方なのかはわかりませんね。

仲間のウォルトの秘密は、ツタンカーメンの呪いと関係していました。癒しを得意とするジャズは意識不明の重体から回復していません。カーターが想いを寄せている「生命の家」書記のジアは、ラーの笏杖と殻竿とともに眠りにつかされていたのですが、目覚めるとカーターを敵視します。そして、魔界を探索する猫神バステトは「アペブはラーの復活を望んでいるようだ」と、不吉な情報をもたらすのですが・・。

ケイン・クロニクルのセカンドシーズンである「炎の魔術師たち」は、次の第3巻で大団円を迎えるのでしょうか。この種の一連の作品は、一気に発刊して欲しいものですが、そうもいかないのは出版業界の「大人の事情」?

2014/8