りぼんの読書ノート

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ケイン・クロニクル 炎の魔術師たち 3(リック・リオーダン)

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パーシー・ジャクソン・シリーズ古代ギリシャの神々を現代世界に登場させた著者が、エジプトの神々を扱ったシリーズです。第2シリーズの最終作ですが、まだこの後も続きそうです。

古代エジプトで太陽神ラーに封じ込められた、混沌神アペブの復活まであと1日。古代ファラオの血を引く魔術師兄妹のカーターとセイディは、ラーの復活のために駆け回ります。一方で、伝統的な魔術師集団「生命の家」は、いかなる神も復活させないという古代からの方針のもとで、2人を敵視。しかしそこにもまた、アペブの魔の手が伸びていたのでした。果たして、ラーの復活は間に合うのでしょうか。そして、カーター、セイディ、ジア、ウォルト、ジャズらの若い魔術師たちは、邪悪な神々の攻撃に耐えられるのでしょうか。

児童書の扱いなのですが、構想がしっかりしているジェットコースター・ストーリーなので、大人も楽しめます。古代の神々が現代社会でどのような姿をとっているのかと、それだけでも楽しめます。神殿を失って人々に忘れられた神々が、老人ホームで痴呆を患っている様子は辛かったですね。

太陽神ラーは蘇ったものの、完全な姿には戻っていません。蛇形の混沌神アペブとの闘いも決着がついていないので、第3シーズンに続くのでしょう。

2016/11