りぼんの読書ノート

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信長の暗号(中見利男)

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宣教師ヴァリニャーノが織田信長から託された屏風絵の裏に書かれた「いろはうた」は、信長がローマ教皇につきつけた挑戦状でした。しかし信長死後も暗号を解き明かせないバチカンは、密使オルガンティーノを日本に送り込みます。

漂着したオルガンティーノは、反キリシタン政策を進める徳川秀家に捉えられたものの脱走。暗号師の蒼海らと謎を解き明かしていきます。反逆した従者バンスは伊達家に漂着し、政宗の家臣たちと組んで謎に挑みます。信長が遺したものは、キリシタンの秘宝なのか、莫大な財宝なのか。秀家の命を受けて彼らを追う一行や、信長の復活を目指す謎の組織が絡んで、舞台は財宝が隠された四国・剣山へ・・。

暗号の解読法がほとんど連想ゲームにすぎにノタリコンというのも、信長が隠した秘宝がモーゼの聖櫃(アーク)というのも荒唐無稽なのですが、それはいいのです。でも展開が無理筋で、しかも明らかに破綻していますので、出張中でなければ途中で読むのをやめたかもしれません。

2014/3