りぼんの読書ノート

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結婚小説(中島たい子)

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「結婚小説」の執筆依頼を受けた、39歳・独身作家の本田貴世ですが、書けません。何しろ経験がありませんから。リサーチのために「蕎麦打ち合コン」に出かけますが、急性蕎麦アレルギーで途中退場。

でも、人の運命はわからないものです。やはり取材のために参加していたドキュメンタリー映像作家の福原茂夫と意気投合して、トントン拍子に恋愛関係が進みます。果たして、貴世と福原は結婚に至るのでしょうか? また、「結婚小説」は書き上げられるのでしょうか?

でも、いざ結婚が現実的になってくると、貴世はとまどうのです。「結婚 = 幸福」なのかと考え込んでしまうのです。「マリッジ・ブルー」と言ってしまうとそれまでのことなのでしょうが、中島さんはちょっと変わった結末を準備してくれますので、お楽しみに。^^

「こういうのも、アリかもしれないな」と思わせてくれる作品です。さすがに漢方小説の作者です。

2010/2