りぼんの読書ノート

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プラダを着た悪魔リベンジ!(ローレン・ワイズバーガー)

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前作プラダを着た悪魔の10年後の物語。ファッション誌「ランウェイ」の鬼編集長ミランダのもとを去ったアンドレアには、さまざまなことがありました。

やはり「ランウェイ」を退職していた先輩のエミリーと再会して気まずい雰囲気を味わったものの、今では2人は大親友。一緒に高級結婚情報雑誌「プランシ」を立ち上げて大成功。以前つきあっていたアレックスとは別れてしまったものの、メディア会社御曹司のマックスと結婚直前。マリッジ・ブルーは辛かったけれど、子供も授かって幸福の絶頂に。

しかし、そこに現れたのが、やはりミランダでした。彼女は「プランシ」を高価で買収したいというのです。普通なら大金を稼げるチャンスなのですが、ミランダの下で働くことが条件と言われては、やはり躊躇してしまいます。しかし、共同経営者のエミリーや、本業が失速気味の夫のマックスは乗り気なようで・・。

ミランダの出番は少ないながら、相変わらずの悪魔ぶり。映画ではメリル・ストリープが「実はいい人」のような演技を見せてくれましたが、小説では最初から最後まで悪魔なのです。ただし、アンドレアの一途さは、少々影を潜めてしまいました。夫の愛を疑い、娘が生まれるとかかりっきりになり、ミランダの申し出検討を先送りし、最後は全てを放り出してしまうような振る舞いまでするのですから。むしろ、エミリーのほうが人間できてます。

もし、メリル・ストリープアン・ハサウェイで再映画化するとしても、原作にかなり手を入れなくてはならないでしょう。

2015/11