りぼんの読書ノート

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スターウォーズ:ダース・モール闇の狩人(マイケル・リーヴス)

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スターウォーズ」シリーズには、熱狂的ファンが多いんですね。映画だけじゃ飽き足らなくて、映画と映画の間を繋ぐ「ブリッジ・ノヴェル」とか、映画から派生したストーリーを描く「スピンアウト・ノヴェル」がたくさん出ているようです。本書もその1冊。

「銀河共和国の辺境を実質支配するトレード・フェデレーションが、直接、共和国に加盟している惑星ナブーを封鎖する事件」が、「映画:エピソード1」の発端であることや、その背後には銀河の全権を握ろうと画策している「シスの暗黒卿ことダース・シディアス(実はパルパティーン議員)」がいること。映画を見た人なら、もう知ってることですよね。

この本で書かれているのは、「エピソード1」の直前の出来事。経済封鎖の直前、トレード・フェデレーションの幹部が、シス卿の陰謀の動かぬ証拠を持って脱走。シス卿は、弟子のダース・モールに「証人の抹殺」指令を出すというストーリー。映画で不気味な存在感を示した「ダース・モール」が主人公です。

証拠を受け取った情報屋・ローンと、彼と関わってしまったジェダイのパダワン(見習い)・ダーシャが、ダース・モールによる必殺の追跡を振り切って、陰謀の証拠をジェダイ評議会に渡そうと、首都惑星コルサントの地下を逃げ回ります。そして、2人の救出に向かうオビ・ワン・ケノービー。実力では到底かなわないダース・モールを相手に、決死の戦いを挑むダーシャの犠牲によって、ローンは目的を果たす寸前までいくのですが・・。

「シス」とは、単なる「ジェダイ」の暗黒面ではなく、もっと深いものであることや、映画では単に不気味に強いだけのダース・モールの生い立ち・信念、ダース・シディアスとの師弟関係なども紹介されています。スターウォーズファンには興味深いエピソードのはずです。May the Forth be with you!

2005/3