りぼんの読書ノート

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通い猫アルフィーと海辺の町(レイチェル・ウェルズ)

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かつて飼い主の老婆を失って野良猫の悲哀を味わったアルフィーは、数件の家庭を掛け持ちする「通い猫」となり、通い先の家族の平安を守っています。前巻では、仔猫ジョージの親代わりとなり、近所の雌猫タイガーとも想いを確かめ合ったりして、人間たちとも猫たちとも交友関係を深めています。

 

本書では、アルフィーを介して親しくなった3組の家族(ジョナサンとクレア、マットとポリー、フランチェスカとトーマス)が海辺の別荘に出かけます。クレアの祖母が遺してくれた海辺の町の古い館を共同で改修し、皆で使える別荘にしようというのです。まずは夏休みに、改修工事を見守るために先乗りした女性陣と子供達の一行に、アルフィーとジョージの猫組も参加。

 

しかし当然のことながら、問題が次々と発生。隣人の美女アンドレアは別荘を手に入れるために皆を追い出そうと画策。彼女の娘たちも、子供達に意地悪を仕掛けます。しかし仔猫のジョージは、アンドレアの意地悪な飼猫シャネルに初恋心を抱いてしまった様子。さらに家の中には、シャネルとも異なる謎の猫の匂いが残っていたのです。今まで身体を張って人間たちの諍いを沈めてきたアルフィーでしたが、今回も活躍できるのでしょうか。

 

ところで著者は最近日本に滞在したとのことで、後書きで招き猫、猫カフェ、猫駅長などについて触れていました、ひょっとしたら次巻の舞台は日本になるのかもしれませんね。

 

2019/7