りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

標的(パトリシア・コーンウェル)

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検屍官シリーズ」第22作では、以外な人物が再登場。このシリーズの悪役として、テンプル・ゴールト、ニュートンジョイス、deadoc、ジョー・ワデル、狼男シャンドンなど、数多くの人物が印象に残っていますが、この人物が一番インパクトあったのではないでしょうか。

夫ベントンと休暇旅行に出かける日の朝、自宅近所で射殺された男は、スカーペッタを敵視していた男性でした。もちろん休暇はだいなしですが、そんなことではすみません。自宅の塀に置かれていた7枚の硬貨に残された痕跡は、殺害に使われた銃弾を研磨したものと一致。事故死と思われた少女の死の意外な真相。ルーシーによって万全な防御が施されているはずのCFCへのハッキング。不審なツイートや尾行。

無関係と思われた数々の事件は、総合してみると、ある人物を指示しているように思えてくるのです。疑心暗鬼を抱いたスカーペッタが驚愕の真相にたどり着いた時、彼女もまた標的として狙われてしまうのですが・・。

まさか13年前の事件が未解決だったとは思いませんでした。本書は新シーズンの開始という位置づけnあるのでしょう。このシリーズが一番おもしろかったころの雰囲気が再現されそうですが、二番煎じにならないよう期待します。

2017/4