りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

烙印(パトリシア・コーンウェル)

イメージ 1

検屍官シリーズ」第24作ですが、最近のこの作品は前置きばかり長くて、いるになっても事件が始まらないという印象があります。夫ベントンや姪ルーシーとのすれ違い、粗暴なマリーノや不仲な妹ドロシーや要領の悪い検屍局員への不満などの間に、事件の兆候が少しずつ挟まれていき、終盤になってようやく事件の全貌が判明するのですから。

ともあれ本書で起こった事件は、ボストンでケイに声をかけた若い女性の感電死と、ケイの長年の恩人であったブリッグス将軍の急死です。離れた場所で起こったこれらの2つの事件には、関係があるのでしょうか。そしてそれは、最近ケイに奇妙な詩を送り届けてくるサーバーテロリストの仕業なのでしょうか。それともやはり、ケイを仇として狙い続けている邪悪な天才サイコパスのキャリー・グレセンと関わりがあるのでしょうか。はいtt

本書ではついにキャリーとの死闘に決着がついたのですが、彼女のことですからまた蘇ってくるのかもしれません。マリーノがドロシーと付き合い始めたらしいことは、微妙すぎてコメントしようもありませんね。

2019/6