りぼんの読書ノート

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貧乏お嬢さまと王妃の首飾り(リース・ボウエン)

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スコットランドに所領を持つ貧乏公爵の令嬢で、第34位の英国王位継承権を持つジョージーを主人公とするシリーズも、本書が第5作め。ということは第3作と第4作を読み逃していますが、本書を読むうえでは障害にはなりません。たぶん・・。

超貧乏な生活を送りながらも、英国王妃メアリには気に入られているジョージーが頼まれたのは、王室コレクションから盗まれたという「嗅ぎ煙草入れ」の探索。財宝の行方を追って南仏ニースへと向かう豪華寝台列車に乗り込んだジョージーが出会ったのは、なんとココ・シャネル。ココのビジネスパートナーを務めた女性・ヴェラが英国貴族の令嬢だったという史実が、著者にこの出会いを発想させたとのこと。

ココの要望で、は王妃の首飾りを身につけてランウェイを歩くことになったジョージーですが、転倒して首飾りを失くしてしまうという大失態を犯してしまいます。王妃の宝を取り戻しに来たのに、さらに失うのですから、情けないでは済まない話。そんな彼女を慰めてくれたのは、ハンサムで大富豪のフランス貴族だったのですが・・。

本書でもやはり、皇太子ディビッドがシンプソン夫人と一緒に登場。王妃メアリが母として気になっているのは、息子の「王冠を賭けた恋」なのですが、本書ではあまり進展しなかったようです。もちろん、ジョージーの恋も、それほど進展しませんでしたね。

2016/10