りぼんの読書ノート

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名画で読む新約聖書(山形孝夫/山形美加)

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古典西洋絵画を鑑賞するためには聖書の知識は必須ですが、サイドストーリーになると自信がないのです。徳島の大塚国際美術館で多くの複製陶画を見てきたのを機に、名画を用いてキリストの生涯を紹介した本書を手に取って見ました。

キリストの生涯をざっくり並べてみると、「受胎告示」、「キリスト降誕」、「聖家族」、「ヨルダン川での洗礼」、「荒野の誘惑」、「弟子たちの召命」、「山上の説教」、「論争と奇跡」、「エルサレム入場」、「最後の晩餐」、「ゴルゴダの丘」、「磔刑」、「十字架降下」、「ピエタ」、「復活と昇天」という感じでしょうか。

それぞれの場面が、ダ・ヴィンチ、ギルランダイオ、フェルメール、カラヴァッジョ、レンブラントルーベンス、ベリーニ、コレッジョらの名画とともに解説されています。新約聖書を復習しながら絵画鑑賞の基礎知識も身に着くので、一石二鳥ですね。

ただし収録されている「名画」は、少々マイナーな感じ。もっとメジャーな「名画」を載せようとすると、版権交渉なども大変なのでしょうが・・。ついでなので、「旧約聖書版」も読んでみようと思います。

2016/3