りぼんの読書ノート

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オリンポスの神々と7人の英雄 2.海神の息子(リック・リオーダン)

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オリンポスの神々を打倒しようとする大地の女神ガイアは、巨人族ギガスを次々と復活させていきます。アラスカで復活したプルトの宿敵アルキョネウスは死神タナトスを捉えて異界族を不死とさせ、ネプチューンの宿敵ポリュボテスは軍勢を率いてオークランドにあるユピテル訓練所を襲撃。

危機を防ぐべく、新シリーズの第1巻には登場しなかったパーシー・ジャクソンが復活。しかし記憶喪失状態でローマ系ハーフの訓練所に登場。それは、不仲のギリシャ系ハーフとローマ系ハーフを和解させようとするユノ(ヘラ)の深謀なのですが、本人には大迷惑ですね。

ローマ系ハーフのユピテル訓練所の見習生となったパーシーは、戦闘訓練でたちまち大活躍。「フォルツナの祭りの日までに、死神タナトスを解放し訓練所にもどらなければ、大地の女神ガイアの大軍に訓練所は襲撃され、世界は破滅する」との予言に基づいてアラスカへと向かいます。

同行するのはプルトの娘ヘイゼルと、マルスの息子フランクですが、2人には秘密がありました。アルキョネウスを復活させたのはヘイゼルの母マリーであり、。中国に渡ったローマ人の血を引くフランクは「薪が燃え尽きたときに命が絶える」との予言を受けていたのです。オリンポスの神々の力が及ばないアラスカでの冒険の行方は?

例によって、「現代の神族」の姿が楽しい作品です。古代の女傑アマゾン族は現代の超有名企業を支配して武装フォークリフトを駆使していますし、虹の女神イリスは健康スーパーの経営者。でもそこの海草ケーキはまずそう・・。

第1巻で活躍したジェイソン、パイパー、リオに加えて、第2巻ではパーシー、ヘイゼル、フランク。ここにアナベスを含めて「7人の英雄」は揃いました。「本当の戦いは神々の聖地で始まる」との予言を受けて、ローマからギリシャへと向かう次巻以降も楽しみです。

2013/6