りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

2006/3 イン・ハー・シューズ(ジェニファー・ウェイナー)

3月は、海外の文学が上位に並びました。内容やジャンルはもちろん、読後感も、それぞれ全く異なるけど、日本の小説では味わえないテイストです。

この際なので、Best5を全部海外文学にしてしまいました。本来ならランクインだった、畠中さん、水田さん、加藤さん、ごめんなさい。
1.イン・ハー・シューズ (ジェニファー・ウェイナー)
成績優秀で弁護士になったけど、体型と恋愛に自信のない姉。容姿はバッチリだけど、学習障害があって定職につけない妹。お互い気になるけど、素直に心を通じ合わせられない姉妹が、お婆ちゃんの助けもあって、関係を修復する物語。姉妹といえども、いい関係になるにはお互いの自立が必要。この本の影響で「姉の武勇伝」を書いてみました。^^

2.コウノトリの道 (ジャン=クリストフ・グランジェ)
毎年春にはアフリカからヨーロッパに戻ってくるはずのコウノトリが、今年はなぜか帰ってこない。フランスから、東欧、イスラエル、アフリカへと続く探索行は、主人公を、国際犯罪の秘密と、自身の生い立ちへと導きます。こういう国際的な広がりは、日本の小説には少ないなぁ。

3.世界のすべての七月 (ティム・オブライエン)
1969年卒業の同窓生が、31年ぶりに同窓会で集まる。互いを裏切った男女。待ち続けた男女。すれ違った男女。ベトナム戦争。ラブ&ピース。フラワーチルドレン。熱い時代を経た後でも、人生はまだ続くのです。

4.奇跡も語る者がいなければ (ジョン・マグレガー)
天使の視線で観察される、普通の人々の普通の日常。3年前のその日、誰にも知られずに終わった「奇跡」が、3年後にめぐり巡って、新しい命の誕生を祝福する。ほんのりと暖かい感動をいただきました。

5.ママ、大変、うちにコヨーテがいるよ! (エルモア・レナード)
ハリウッドに住むコヨーテが、元映画スターの犬と入れ替わる? コヨーテと犬たちの、微妙にかみ合わない会話も楽しいし、テンポのいいストーリーが気持ちいい、大人の童話です。^^



2006/4/5