11月のベストは、文句なしに『妹とバスに乗って』。知的障害を持つ妹と、きっちり向き合った姉が綴った実話です。それ以外にも、記憶に残る本がたくさんありました。1.妹とバスに乗って (レイチェル・サイモン)
レイチェルは軽度の知的障害を持つ妹にきちんと向き合おうと、妹べスの趣味に合わせて一緒にバスに乗り込みます。書かれているのは綺麗ごとじゃない。レイチェルはベスに対して、時には感心しながらも、時には猛烈に腹を立てる。自分がそういう立場だったら、どう接することができるのか? 一冊の本が世界を見る目を変える。そんな経験のできる本です。
2.ワーキングガール・ウォーズ (柴田よしき)
総合職エリートで実績もあるのに、今では「お局さん扱い」で「会社の嫌われ者」役になってしまった、37歳の独身女性が、気分転換に出かけたオーストラリアで出合った女性たちと女同士の友情を育みます。もちろん会社でも活躍。それはともかく「出来る女性」がどうしてこんな目に合うのでしょう。男女雇用均等法の一期生ももう40代。 彼女の悩みはトップランナーの悩みです。
総合職エリートで実績もあるのに、今では「お局さん扱い」で「会社の嫌われ者」役になってしまった、37歳の独身女性が、気分転換に出かけたオーストラリアで出合った女性たちと女同士の友情を育みます。もちろん会社でも活躍。それはともかく「出来る女性」がどうしてこんな目に合うのでしょう。男女雇用均等法の一期生ももう40代。 彼女の悩みはトップランナーの悩みです。
3.官能小説家 (高橋源一郎)
現代に復活して好き勝手やり放題の森鴎外と、明治の世で樋口一葉に恋する半井桃水。時代や登場人物が現代と明治をクロスオーバーして、ついには鴎外と一葉が不倫するに至ります。収拾つかない展開のまま本書は終わってしまうのですが、残ったものは「現代小説への問いかけ」でしょうか。
現代に復活して好き勝手やり放題の森鴎外と、明治の世で樋口一葉に恋する半井桃水。時代や登場人物が現代と明治をクロスオーバーして、ついには鴎外と一葉が不倫するに至ります。収拾つかない展開のまま本書は終わってしまうのですが、残ったものは「現代小説への問いかけ」でしょうか。
その他今月読んだ本
・毒見役 (ピーター・エルブリング)
・小説・巨大証券 (高杉良)
・アベンジャー (フレデリック・フォーサイス)
・日本文学盛衰史 (高橋源一郎)
・となりのカフカ (池内紀)
・西瓜王 (ダニエル・ウォレス)
・毒見役 (ピーター・エルブリング)
・小説・巨大証券 (高杉良)
・アベンジャー (フレデリック・フォーサイス)
・日本文学盛衰史 (高橋源一郎)
・となりのカフカ (池内紀)
・西瓜王 (ダニエル・ウォレス)
2004/12/5