りぼんの読書ノート

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三谷幸喜のありふれた生活7 ザ・マジックイヤー

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朝日新聞に連載されているエッセイの単行本化も、もう第7弾となりました。本書の中心となっているのは、昨年公開された映画『ザ・マジックアワー』の監督として撮影を進める日々の生活。

もちろん「もっとも多忙な脚本家」としては、これだけということはありません。舞台「恐れを知らぬ川上音二郎一座」の脚本を書き下ろし、朗読劇「ラヴ・レターズ」に役者として出演し、もちろん奥様との会話やペット事情も暴露して、かなり充実した1年をおくったことがうかがい知れる内容となっています。

佐藤浩市堺正章常盤貴子ユースケ・サンタマリア、故市川崑監督ら、舞台や映画を通じての多彩な交友関係も楽しめますが、おもしろかったのは前作で紹介されていた舞台「コンフィデント・絆」に出演した中井貴一寺脇康文相島一之生瀬勝久とのエピソード。

三谷さんを含めてこの5人は同年代で、子どもの頃のTV番組の記憶が一致するんだそうです。同世代の5人がそろって「おそまつクン」に登場するイヤミの「シェ-」に思い入れがある。中井さんなんて、子どもの頃の写真は「シェー」をしていないもののほうが少ないそうです。こういうものに込められた感覚というのは、同世代でないとわかりませんよね。

連れ合いとは、数年の年の差があるだけで、こんな風に共有できるものはあまりありません。もっとも男の子と女の子では、見ていたTV番組も違うのでしょうけどね。^^

2009/5