りぼんの読書ノート

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謀略上場(クリストファー・ライク)

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ニューヨーク証券取引所に上場をもくろむロシア企業。経営者は理想に燃えたロシアの起業家。デューデリ(信用調査)もバッチリで、幹事証券会社も利益を稼げる・・はずだったのですが、実はこの会社、実態がなかったのです。つまりは大掛かりな詐欺。

さらには上場で集めた資金を使ってロシアの実権を握り、アラスカ油田を破壊してしまおうとする勢力までいるから、話は大きい。その分、ウソっぽいですけどね。

主人公は証券会社の若き社長。この人物、湾岸戦争のトラウマを抱えていたり、再登場した昔の恋人がワケありだったり、ロシアで調査中に危機に陥った親友を助けようとしたり、殺人事件の容疑者としてFBIに追われたり、美人スナイパーから狙われたり、スパイ小説3冊分くらいの大トラブル続き。

それを危機一髪で全部切り抜けたついでに、さらにはアメリカとロシアを救うという大活躍のお話なのでした。今どき、ハリウッド映画でもここまではしないと思うけどな。経済小説かと思ったら、アクション小説なのでした。

2005/2