時代小説の中で圧倒的に多いのは江戸を舞台にする作品です。江戸の地図が頭に入っているとわかりやすいことも多いのですが、そんな目的にぴったりの一冊です。各章の図解に附属している浮世絵も楽しめます。ただ各章の見出しに「!」が多すぎる!
「序章」
・江戸の地図:江戸歩きに欠かせない「切絵図」というガイドブックが販売されていたんですね。
「第1章 古地図でたどる江戸の町づくり」
・徳川三代、「大江戸」の基礎を築く
・古地図で探報! 大名屋敷の役割
・「明暦の大火」で江戸が一変!:1658年の大火で江戸の町は一変したのです。
・通りを挟んでつくられた「両側町」
・江戸の範囲はどこからどこまで:朱引と墨引の違いをよく理解できました。
・江戸の町を上水道が潤す:これ「ブラタモリ」で詳しくやってました。
・江戸は「水都」だった!
・通り町筋はなぜ屈曲している?:現在の山手線と同様に江戸前島の尾根沿いなんですね。
・江戸の玄関口だった「江戸四宿」
・「御台場」はもともと軍事施設!
・道と橋を管理していたのは誰?
・下水道の整備は排水が目的!
・「日本橋」はなぜ現在の場所に?:日本橋から富士山が見えるのは浮世絵で有名ですが、山立てだったのですね。
「第二章 古地図で読みとく江戸の暮らし」
・「大木戸」で不審者の通行を阻止
・江戸時代の交番「辻番」って?
・「町奉行所」が江戸の治安を守る
・囚人は「牢屋敷」に一時収容!
・公開処刑で犯罪を未然に防ぐ!
・日本橋に集められた「御用商人」
・幕府の米蔵があったから「蔵前」
・「人足寄場」で自立を促す!
・「金座」は金貨、「銀座」は銀貨
・人々に時を告げた「時の鐘」:地図で示されるとよくわかります。
・幕府は農村をどう支配した?
・ゴミの埋め立てで新田開発!
・「小石川養生所」で庶民を救済!
「第三章 古地図でわかる江戸城のつくり」
大江戸博物館に詳しく展示してあり頭に入っているので、各章の紹介は省略します。
「第四章 古地図で楽しむ江戸の娯楽」
・「新吉原遊廓」は城郭構造だった?
・江戸っ子を熱狂させた「江戸三座」:天保改革による猿若町への移転は一大事でした。
・「富士塚詣で」が江戸で大流行!
・八代将軍が「花見」の場を提供!
2024/1