りぼんの読書ノート

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SWITCH 鬼滅の刃 誌上総集編

月刊誌「SWITCH」の2020年8月号ですから、まだメガヒットとなった映画「鬼滅の刃 無限列車篇」は公開されていません。TVアニメで放映された「竈門炭治郎立志編」の「誌上総集編」という特集号です。映画「無限列車編」はもとより、次の「遊郭編」放映からも1年近く経った今になって、この雑誌を手にした理由は特にありません。「にわかファン」として図書館に予約したのに、順番が1年以上も回ってこなかったからなのです。

 

しかし「声優陣のコメント」も、主題歌を熱唱した「LiSAのロングインタビュー」も印象的でした。主役級である炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助を演じた声優の方々はオーデションで選ばれたのですね。既に有名な方々ばかりですが、作品世界を理解して、登場人物たちの心情に入り込み、人物造形の一部を担い、場面に応じたテンションで演じる苦労が語られていましたが、さすがプロ。そうやって、映像との連鎖反応が生み出されていたわけです。

 

主題歌「紅蓮華」を自ら作詞して熱唱したLiSAさんへの「ロングインタビュー」も興味深いものでした。「物語を一回頭の中に入れて」から生み出されたという歌詞は、やはりアニメの世界観を見事に表現していますね。「負けて始まる物語」が自分の人生と重なっているとの感じから生まれた「世界に打ちのめされて負ける意味を知った」とのフレーズも、優しさが守れるものもあるはずだと信じることで生まれた「優しいだけじゃ守れない物語がある」とのフレーズも、魅力的です。

 

来年には続編の「刀鍛冶の里編」もTVアニメとして放映されるとのこと。日頃アニメやコミックとは縁遠い「にわかファン」ですが、これは見てしまいそうです。

 

2023/2