りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

禍都(柴田よしき)

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火妖族である紅姫が引き起こした大災害から10ヶ月後、今度は巨大・人食い蛍の大群が京都を襲います。この蛍たち、遥か古代に地球を滅ぼそうとした「闇の神々」が作り上げた「人類の天敵」であり、当時、ゲッコー族、火妖族、水龍や人類が協力して、「闇の神々」ともども時空のハザマに封じ込めていたもの。

どうやら時空を超える能力を持つ火妖族の力が弱まったせいで時空のハザマが崩れ始め、そこから抜け出してきたらしい。このままでは、計り知れない力を持つ「闇の神々」も、遠からず現世に復活してきてしまう。しかも「闇の神々」の先触れである「神官」が人類に紛れ込んで危機管理委員会を操ることによって、人類を自ら「滅び」に向かわせようと、卑劣な画策をはじめます。

一条帝の生まれ変わりである青年・君之は、紅姫に連れ去られたまま行方不明。香流たちは絶望のどん底に叩き込まれますが、第一作で登場したゲッコー族の珠星が、美女に生まれ変わって人類を助けます。

いや~、これって『幻魔大戦』ですね。前作で人類の敵だった妖魔たちも、遥かに巨大な敵に対しては、
共同戦線を張って闘うのですから。ここまで荒唐無稽にしてしまって、どうケリをつけるのでしょうか。
かえって興味がでてきたかも。いっそのこと、全部読んでしまいましょうか(笑)。

2006/12(上海からの機内にて)