りぼんの読書ノート

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ハンガーゲーム2 燃え広がる炎(スーザン・コリンズ)

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前作ハンガーゲームの続編です。首都キャピトルの支配下にある12の地区から選ばれた少年少女たちを、最後の1人になるまで殺し合いを演じさせるゲームで、生き残った少女カットニスに、再び試練が訪れます。

 

そもそも彼女は、幼馴染のピーターとともに2人で生き残るための策略を用いたことで、スノー大統領から快く思われていなかったのです。次回の記念大会では「過去の勝者から出場者を選ぶ」という特別ルールは、カットニスとピーターをターゲットとしたものでした。

 

彼女はもう、生き残ろうとは考えてもいません。「自分の全てを賭けて、ピーターを守ってみせる」と誓って再び闘いの舞台に身を投じたカットニスでしたが、彼らも知らないところで新たな策略が企まれていました。それは、首都キャピタルに対する反乱の幕開けとなるものだったのですが・・。

 

「反乱」というテーマを前面に押し出したので物語のスケールは大きくなりましたが、カットニスの少女戦士としての魅力は、第1作ほどは感じられなかったようです。あまり主体的な動きがないまま、運命に巻き込まれていく展開だったせいでしょうか。「3部作の第2巻」というものは、こんなものなのでしょう。その分、最終巻となる次巻での活躍を期待したいですね。

 

2016/9