りぼんの読書ノート

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ハンガーゲーム3 マネシカケスの少女(スーザン・コリンズ)

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シリーズ最終巻になります。2度目のハンガーゲームで絶体絶命のピンチに陥ったカットニスは、間一髪のところで、全滅したと思われていた第13地区が率いる反乱軍に救われました。今まで首都キャピトルに支配されていた各地区も次々と反乱に加わる中、勝利の道筋も見えてきたかのようです。

 

しかし第13地区の体制も、キャピトルと同様、民主的なものではありませんでした。女性首相アルマから「反乱の象徴=マネシカケス」を演じることを求められたカットニスは、違和感を覚えます。一方でキャピトルに拉致されていたピーターは、反乱軍への逆宣伝に利用されてしまいます。決死隊の活躍で奪還を果たしたものの、精神を操られたピーターは、もはや別人。かつて無償の愛を誓ってくれた少年の心は、戻ってくるのでしょうか。絶望したカットニスは、自ら志願して前線へと赴くのですが・・。

 

ハリウッドで映画化された作品なので、結論が見えてしまうのが惜しいですね。「民主主義の勝利」以外の結末はありえませんので。映画における戦闘シーンの迫力やヒロインの魅力はまた別なのでしょうが、第1巻の迫力は、続編に持ち越されなかったようです。

 

2016/9