りぼんの読書ノート

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ママは悪魔ハンター(ジュリー・ケナー)

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ケイトはカリフォルニア州サン・ディアブロに住む専業主婦。地方公選弁護人になるべく選挙活動中の弁護士を夫に持ち、14歳の娘と3歳の息子の2児の子育てに多忙な普通の主婦。でも、ただひとつ違っていたのは、奥様は「悪魔ハンター」だったのです・・。

孤児としてバチカンで育てられたケイトは、悪魔退治のプロでした。何年も前に結婚して引退し、平和な街で暮らしてきたのですが、なぜか大悪魔がこの街に目をつけ、手先を送り込んできたのです。

ディナーパーティーの準備で目の回る思いをしているときに、悪魔に憑かれた老人がいきなり窓から飛び掛ってくる。かろうじて退治したけれど、死体を隠さなきゃならない。^^;

どうやら大悪魔が狙いをつけた聖遺物が、この街にあるらしい。家族にまで悪魔の攻撃が及ぶに至って、家庭を守るためにケイトは立ち上がります。

悪魔と闘っているときでも、家事や育児のことが頭から離れないケイトの、アンバランスなキャラが楽しい本です。基本的にはユーモア小説なのですが、悪魔の手口は結構本格的。最愛の夫にまで、疑いの目を向けざるを得ないなんて、辛いですね。

結論:「悪魔ハンター」は強い。でも「母」のほうが強い。^^

2006/7