りぼんの読書ノート

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陽気なギャングの日常と襲撃(伊坂幸太郎)

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映画化もされた伊坂さんのヒット作の続編です。

天才強盗4人組は、今回も健在。人間嘘発見器・成瀬は、刃物男騒動の影で起こった強盗事件に遭遇。演説の達人・響野は、消えてしまった「幻の女」を捜索。体内時計の持ち主・雪子は、同僚に届いた謎の招待券の真相を追う。天才スリ・久遠は、殴打される中年男の正体を探り出します。

4人が、それぞれバラバラに出会った脈絡のなさそうな事件が、後半で繋がってくるあたりが、伊坂ワールドの真骨頂ですね。^^

さて後半は、この4人組が、「社長令嬢誘拐事件」に挑みます。誘拐された令嬢本人に、「気の毒だから身代金を渡してあげよう」と言われてしまうほど間抜けな誘拐犯の起こした事件だったはずが、途中から「危険な事件」に変わってしまう。

前作「陽気なギャングが地球を回す」と同様、ヒネリの効いた作品に仕上がってるけど、前作から読まないと理解できない部分もありますから、ご注意あれ。^^

2006/7