あれから４年後、２４歳になった２人の人生は大きく離れました。笙は、大学は卒業したものの就職できず、その日暮らしの毎日。「何も始まっていないのに、何もかも終わってしまった気がする」 。一方の明日香は、笙と別れて九州の医大に入りなおし、自らの夢だった医師への道を着実に歩んでいます。
同じ頃、彼らの人生は、それぞれ転機を迎えます。笙は偶然出会ったユリとミックから役者仲間に引っ張り込まれ、明日香は病院の跡継ぎである同級生の輝樹からプロポーズされて彼との学生結婚を決意するのです。二度と交差することはないと思われた、２人の人生だったのですが・・。
残念ながら『嫌われ松子の一生』ほどのインパクトはありませんね。演劇への道も、医者への道も、それぞれに魅力ある世界でしょうし、それぞれの夢を実現させるために、何を賭けて何を犠牲にするのか、２人の気持ちの揺れが伝わってくる箇所もあります。でも「どこかで聞いたことがある話」と思えてしまったのです。こんな感想でごめんなさい。
2007/2
