8月12日に、はてなブログに引っ越してきました。まだリンクの張り方もよくわかっていないし、過去記事の検索すら思うようにできない状態です。膨大な目次システムをどうメンテしていけばよいのか、途方に暮れています。
1.声の物語(クリスティーナ・ダルチャー)
アメリカで超反動的な政権が樹立され、全ての女性から言葉が奪われてしまった世界。極右原理主義政策を現実化してしまったものは一握りの権力者ではなく、反動的な怒りに燃える大衆と、彼らを蔑視しつつ静観してしまった中立者たちだったのです。認知言語学者であった主人公女性は、事態を改善できるのでしょうか。21世紀版『侍女の物語』と称されている作品です。
五木寛之さんの『親鸞3部作』が新聞に連載されていた時の挿画、全1052点をすべて、画家の「絵解きコメント」つきで収録した作品です。画家の思考の軌跡をたどることで、創作の秘密にまで迫っていきます。かなり大胆な所まで、許されていたのですね。
3.凍りのくじら(辻村深月)
藤子・F・不二雄先生の「ドラえもん」へのオマージュという形をとって、多感な女子高生の揺れ動く心情を描いた、ひと夏の物語。ミステリ要素を加味しながら青春の痛みを描いた本書からは、原作への尊敬の念がしっかり伝わってきます。
【その他今月読んだ本】
・パルプ(チャールズ・ブコウスキー)
・インヴィジブル(ポール・オースター)
・子どもたちは夜と遊ぶ(辻村深月)
・月夜彦(堀川アサコ)
・紅霞後宮物語 第8幕(雪村花菜)
・がいなもん 松浦武四郎一代(河治和香)
・わたし、定時で帰ります。(朱野帰子)
・草々不一(朝井まかて)
・福袋(朝井まかて)
・湖(ビアンカ・ベロヴァー)
・ディープすぎるユーラシア縦断鉄道旅行(下川裕治)
・ブルックリン・フォリーズ(ポール・オースター)
・ビット・プレイヤー(グレッグ・イーガン)
・鉄路2万7千キロ世界の「超」長距離列車を乗りつぶす(下川裕治)
・ムーン・パレス(ポール・オースター)
・リラと戦禍の風(上田早夕里)
・悪魔の孤独と水銀糖の少女 2(紅玉いづき)
・刺青の男(レイ・ブラッドベリ)
2019/8/30