りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

猫とともに去りぬ(ロダーリ)

イメージ 1

ぞうの耳さんから、勝手に受け取った「猫バトン」だにゃ。
◆ 語尾の全てに『にゃ』か『にゃん』か『にゃー』をつけるんだにゃ。
◆ 『な』と『ぬ』は、『 にゃ』と『 にゅ』にするんだにゃん。
◆ 1人称は『 我輩 』にするんだにゃ。
偶然、『猫とともに去りにゅ^^』という本を借りてたので、ちょうど良かったにゃ。

ちょっと不思議にゃ短編集だったにゃ。家族から邪魔っけ扱いされてがっかりしたイタリアのおじいさんが家出して猫が集まる広場に行ったらするっと猫に変身しちゃう話が、本のタイトルににゃってる短編だにゃん。

猫ににゃってみて、おじいさんはびっくりするんだにゃ。だって、周りの猫の半分くらいは元人間が変身した猫にゃんだにゃん。みんな、人間の暮らしが嫌んにゃって、猫生活を選んでいたんだにゃ。広場でゴロゴロしている猫の暮らしは、結構気持ちよさそうだったにゃ~。

でも、元天文学者の猫が、みんにゃに星座を教えていた時のことだったにゃ。犬やネズミの名前のつく星や星座はあるのに、猫の名前は全然にゃいんだにゃ。猫たちはもう大騒ぎだにゃん。コロッセオを占拠して観光客を締め出して、他の街の猫にも連帯を訴えて、「猫座」と「猫星」の命名をするよう、世界的運動に、にゃるんだにゃ~。

で、どうなったかって言うとだにゃ。おじいさんは、猫に変身していることが孫娘にバレちゃって、人間に戻されて家に連れ帰らされてしまったんだにゃ。だから、いまだに「猫座」も「猫星」も、にゃいんだろうにゃ。

作者のロダーリさんは、戦争中はレジスタンスに加わっていた、イタリアの詩人であり児童文学者にゃんだにゃ。だから、魚になってヴェネツィアを水没の危機から救おうとする一家の話とか、オートバイとの結婚を反対された息子が、オートバイと駆け落ちする話とか、ピアノを武器にするカウボーイの話とか、奇想天外にゃ童話っぽい話の中にも、我輩は、反体制的な臭いを感じてしまったにゃ。左翼が強かった戦後イタリアの政治状況も反映されてるんだろうにゃ~。
この「猫バトン」、やってみたら、結構楽しかったにゃんにゃんにゃん。^^
関心ある人は、自由にお持ち帰りくださいにゃ。
2007/4