りぼんの読書ノート

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ダーク・エンジェル 最終戦争(マックス・アラン・コリンズ)

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前作で「ジェネティックvs人間」という対決構図を崩し、両者が共存できる世界の実現に向けて動き出したマックスたちですが、それを許容できない者たちの策動は止みません。闇のカルト集団「ファミリア」としての任務に失敗した元連邦捜査官のホワイトらは、虎視眈々と復活を目論んでいます。さらにファミリアには、マックスを特別な存在とみなす理由があったのでした。

ファミリアの反撃は、ようやく特殊ウィルスの感染を脱し、マックスと普通の恋人関係になろうとしていたローガンの誘拐となって現れます。マックスの兄弟にあたるハンサムで自信家のアレック、心優しい犬人間のジョシュア、クールなトカゲ人間のモールら、マックスをはじめとするジェネティックたちは、ローガン奪還のために奮闘するのですが、もちろんこれは罠ですね。そしてファミリアにとって人類滅亡を意味する特別の日が到来するのですが・・。

異なる者たちの共存をテーマとしていた前作までと異なり、本書は思いっきりハリウッド映画のようなアクションとなっています。これをメインテーマからの逸脱と見るか、最終章にふさわしい派手なエンディングと見るかは意見の分かれるところではないかと思います。でもラストはハッピーエンドでなくてはいけませんね。

2019/1