りぼんの読書ノート

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ネバー・ゴー・バック(リー・チャイルド)

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トム・クルーズが主演した同名映画の原作です。トムがジャック・リーチャーを演じるのは「アウトロー」に続いて2作目ですが、小説シリーズはすでに21作も出版されているそうです。

もと米陸軍憲兵隊で犯罪捜査官で現在は流れ者としての生活をおくっているジャックは、古巣の米陸軍110特別部隊を訪問すると、いきなり傷害致死と不貞行為の罪を着せられて拘束されてしまいます。しかも面会を申し込んだ相手の女性少佐スーザン・ターナーもまた、不正行為の罪で勾留されているというのです。軍が何かを隠していると感じ取ったジャックは、スーザンとともに脱獄して身の潔白を証明しようとするのですが・・。

発端は、アフガニスタンで行われているという不正を暴こうとして、スーザンが部下を現地に派遣したことだったようです。軍の上層部に巣食っている犯罪者は先手を取ってスーザンを陥れ、さらにはジャックの追放を目論んだのですが、彼らを敵に回してはいけませんね。軍からもFBIからも追われる中で、全ての行動が敵に筒抜けになっているという窮地から反撃に出るというスピードアクションは、映画化にも適した内容でしょう。

ところで映画でも本書でも、ジャックの娘ではないかと思われた少女が、いい味を出していました。機転が利いて、勇敢で、ママ思いで、本当にジャックの娘でも不思議ではない雰囲気だったのです。映画では2人の関係も続くように匂わされていましたが、原作のシリーズではどうなのでしょう。本題とは関わりないのですが、気になるポイントです。

2018/2