りぼんの読書ノート

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GOSICK 3 青い薔薇の下で(桜庭一樹)

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第一次大戦後のヨーロッパの架空の小国ソヴュールを舞台にして、ホームズ役のゴスロリ少女・ヴィクトリカと、ワトソン役の東洋からの留学生・久城一弥が活躍する「ゴシック・ミステリ」の第3作です。今回は、風邪で寝込んでしまったヴィクトリカを置いて出かけた一弥が、単独で事件を解決。もっとも電話で指示をもらうのですが。

このシリーズは毎回、ホラー系の都市伝説で始まるようです。今回のホラーは、デパートでマネキンにされて消え去る少女の都市伝説。日本からの姉の頼みで買い物をするため、首都ソヴレムの高級デパートを訪れた一弥は、まさにその伝説を地で行く体験をしてしまうのでした。しかし、警察を呼んで再訪したデパートからは、奇妙な部屋は消え失せていたのです。現場を見ることができないヴィクトリカは、遠隔操作で事件を解決できるのでしょうか。

数年前に国宝級の宝石「青い薔薇」を盗んだ盗賊団。超人的な記憶力と計算力を持つ浮浪者の少年ルイジ。ロシアから革命を逃れてきたところを拉致されてしまった少女アナスターシア。さらにヴィクトリカの兄であるグレヴィール警部の初恋相手のジャクリーヌと、彼女の結婚相手で警視総監に登り詰めたシニョレーなどが登場します。

2017/2