今月の上位作品は全てSFです。しかも1位の三部作と3位の作品は、「銀背」と呼ばれる「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」です。2年も前から刊行されていたのですね。これまでコニー・ウィルスさんの作品しか知りませんでした。このたび第2期12作品の刊行も決定。「SF冬の時代」の中で、楽しみな企画です。
1.リヴァイアサン三部作(スコット・ウエスターフェルド)
(1)リヴァイアサン (2)ベヒモス (3)ゴリアテ
遺伝子操作技術を発展させた「ダーウィニスト」国家と、蒸気機関の機械文明を発達させた「クランカー」国家が対立する世界。オーストリア大公夫妻の暗殺をきっかけにして第一次世界大戦が勃発。両親を殺害した勢力に追われる貴公子アレックと、空への憧れから男装し英国海軍航空隊に志願した少女デリンの出会いは、世界平和をもたらすことができるのでしょうか。2人を乗せた巨大飛行獣リヴァイアサンは、ヨーロッパから、トルコ、極東、アメリカへと向かいます。
(1)リヴァイアサン (2)ベヒモス (3)ゴリアテ
遺伝子操作技術を発展させた「ダーウィニスト」国家と、蒸気機関の機械文明を発達させた「クランカー」国家が対立する世界。オーストリア大公夫妻の暗殺をきっかけにして第一次世界大戦が勃発。両親を殺害した勢力に追われる貴公子アレックと、空への憧れから男装し英国海軍航空隊に志願した少女デリンの出会いは、世界平和をもたらすことができるのでしょうか。2人を乗せた巨大飛行獣リヴァイアサンは、ヨーロッパから、トルコ、極東、アメリカへと向かいます。
2.アンドロイドの夢の羊(ジョン・スコルジー)
強大な軍事力を持つ種族と紛争を起こした人類が、代償に求められたのは、特殊な「羊」でした。その羊は滅亡寸前だったのですが、思わぬところに遺伝子が伝わっていたのです。やがて「羊をめぐる冒険」は、意外な権力闘争へと結びついていきます。楽しいSF作品です。もちろん、P・K・ディックへのオマージュに溢れています。
強大な軍事力を持つ種族と紛争を起こした人類が、代償に求められたのは、特殊な「羊」でした。その羊は滅亡寸前だったのですが、思わぬところに遺伝子が伝わっていたのです。やがて「羊をめぐる冒険」は、意外な権力闘争へと結びついていきます。楽しいSF作品です。もちろん、P・K・ディックへのオマージュに溢れています。
3.言語都市(チャイナ・ミエヴィル)
同時発話という特殊構造を持ち、真実しか語れないという言語を有するアリエカ人と交流するためにクローン生成された「大使たち」。しかし、ある新任大使の言葉は、なぜか麻薬のようにアリエカ人の間に浸透していき、大崩壊の危機を引き起こしてしまいます。訳のわからない物語ですが、終盤の展開は怒涛です。そして、言葉と文字と嘘の関係について、深く考えさせられてしまうのです。
同時発話という特殊構造を持ち、真実しか語れないという言語を有するアリエカ人と交流するためにクローン生成された「大使たち」。しかし、ある新任大使の言葉は、なぜか麻薬のようにアリエカ人の間に浸透していき、大崩壊の危機を引き起こしてしまいます。訳のわからない物語ですが、終盤の展開は怒涛です。そして、言葉と文字と嘘の関係について、深く考えさせられてしまうのです。
【その他今月読んだ本】
・賤ケ嶽(岡田秀文)
・萌神分魂譜(笙野頼子)
・羅生門 蜘蛛の糸 杜子春(芥川龍之介)
・アルゴ(アントニオ・メンデス)
・復讐はお好き?(カール・ハイアセン)
・劒岳 点の記(新田次郎)
・大誘拐(ピーター・ドリスコル)
・インドへの道(E.M.フォースター)
・第六ポンプ(パオロ・バチガルピ)
・信長の暗号(中見利男)
・ベルリン・コンスピラシー(マイケル・バー=ゾウハー)
・満開の栗の木(カーリン・アルヴテーゲン)
・極限捜査(オレン・スタインハウアー)
・最後の間者(岡田秀文)
・舞姫・うたかたの記(森鴎外)
・サイボーグ009完結編2(石の森章太郎、小野寺丈)
・サイボーグ009完結編3(石の森章太郎、小野寺丈)
・黒い季節(冲方丁)
・賤ケ嶽(岡田秀文)
・萌神分魂譜(笙野頼子)
・羅生門 蜘蛛の糸 杜子春(芥川龍之介)
・アルゴ(アントニオ・メンデス)
・復讐はお好き?(カール・ハイアセン)
・劒岳 点の記(新田次郎)
・大誘拐(ピーター・ドリスコル)
・インドへの道(E.M.フォースター)
・第六ポンプ(パオロ・バチガルピ)
・信長の暗号(中見利男)
・ベルリン・コンスピラシー(マイケル・バー=ゾウハー)
・満開の栗の木(カーリン・アルヴテーゲン)
・極限捜査(オレン・スタインハウアー)
・最後の間者(岡田秀文)
・舞姫・うたかたの記(森鴎外)
・サイボーグ009完結編2(石の森章太郎、小野寺丈)
・サイボーグ009完結編3(石の森章太郎、小野寺丈)
・黒い季節(冲方丁)
2014/3/30