りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日(荻原規子)

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熊野の神社で生まれ育った泉水子が入学した東京の高校は、異能力者たちが集まり、何らかの目的のために「誰か」を選び出すことに存在意義があるという、不思議な学園でした。

「候補者」と見られていた陰陽師の高柳は、学園祭の日にライバルとみなしていた戸隠の神と交流する忍者の家系の宗田真響と対決すべく、学園の中に結界を引いて和泉子を仲間に引き入れようとするのですが、和泉子の怒りをかって彼女の力を発現させてしまうことになるのでした。

これまでも和泉子は「姫神」の依り代となって不思議な力を示したことがありますが、今回は和泉子自身の力だったようです。そもそも「姫神」は、人類が滅亡する未来を変えるために過去へと旅立った存在であり、和泉子こそ近い未来において「姫神」となる存在だというのです。では人類の滅亡は迫っているのでしょうか。

一方で代々「姫神の一族」を守っている山伏の家系に生まれた相楽深行は、泉水子の母である紫子への想いを抑えつけて黒子としての人生を選んだ父親とは、異なる道を歩もうと決意するのですが・・これってプロポーズ? ゆっくりと進む物語は、まだまだ先が読めません。

2012/1