りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

ウエディング・ベル(五十嵐貴久)

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年下の男の子の続編です。大手メーカー課長で38歳独身の晶子が、14歳年下で出入り業者の派遣社員の児島君と意気投合し、年齢差も格差も越えて結婚を決意した所までが前巻のお話。人間的に尊敬できる部長からのプロポーズもあったんですけどね~。

本書では、見栄や体面を全て乗り越えた2人に「両親」という障壁が現れます。もちろん親は反対するのですが、これが堂々巡りで話が進まないんです。「お前が50歳になったときに、彼はまだ36歳の男盛り」という父親の言葉が何度登場したことか!

この障壁をどう乗り越えるのかが「読ませ所」の物語・・のはずなんですが、ワケのわからない終わり方をしちゃいました。この続編は要らなかったですね。広報の仕事をしている晶子が、新製品の販売方針を巡る営業と広報の部長の対立を解決する案を出すあたりはまあまあ読めましたけど、この本は「女性のお仕事」が本筋の物語じゃありませんしね。

23歳年下の男性とつきあっている磯野貴理子さんには、頑張って欲しいですが・・。

2011/8