りぼんの読書ノート

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三谷幸喜のありふれた生活8 復活の日

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朝日新聞に連載されているエッセイの単行本化、第8作です。このシリーズの存在を忘れていましたので、間が空いてしまいました。本書に収められた対象期間は、2008年春~2009年末です。

2008年夏には、映画「ザ・マジックアワー」が公開されていました。三谷さんがTVに出ずっぱりで映画宣伝をしていたことを覚えている方も多いのではないでしょうか。映画をヒットさせるために覚悟してのことだったのですね。

この時期に、エッセイでお馴染みだった、ペットのネコのオシャマンベが老衰死しています。愛犬のトビも高齢化しているようですが、楽しい時間をともにすごしたペットとの別れは、悲しい宿命。

かつて三谷さんが脚本を書いていた劇団の「東京サンシャインボーイズ」が根城としていた新宿の劇場「シアター・トップス」の閉館もありました。かつての劇団メンバーが15年ぶりに集まって特別公演を行なったことがこの時期の一大トピックス。

小林隆が本番中に舞台から落下したり、西村雅彦がセリフを忘れて台本を15ページもすっ飛ばしたりと、思い出深い場所だったのですね。巻末には劇団復活記念座談会「12人の優しい東京サンシャインボーイズ」も収録されています。

奥様の女優・小林聡美さんの話題が少なかったのは残念!

2011/4