りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

ハリー・ウィンストンを探して(ローレン・ワイズバーガー)

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学生時代からの仲良し3人組のエミー、リー、アドリアナは、美貌にもお金にも恵まれたセレブな生活をニューヨークでおくっているのですが、30歳の誕生日を1年後に控えてそれぞれ悩みを抱えてしまいます。

幸せな結婚を夢見ていた家庭的なエミーは、5年間尽くしてきた恋人に捨てられたばかり。大富豪の娘である恋愛上手なアドリアナは、母から結婚をせかされ、浪費癖を叱られます。編集者のリーは慢性疲労を抱えていて、申し分のない彼氏との結婚に踏み切れません。3人とも、これからの1年間で自分を変えていこうと誓いを立てるのですが・・。

プラダを着た悪魔で華々しくデビューした著者の3作めですが、Sex & The Cityと似たような作品になってしまいました。(そのドラマを見たことはないのですが・・^^;)魅力的な女性3人の遠慮のないガールズ・トークは楽しいものの、現実感も生活感もゼロ。全てに不足のない女性たちが、恋愛だけに悩む「自分探しの物語」なんですもん。

多くの男性と付き合う誓いを立てたエミーは、ラブ・アフェアを重ねた後に、自分の元に戻ってきたモト彼をカッコよく振って、彼女に似合った家庭的な男性と出会いますし、1人の男性と真剣に付き合う誓いを立てた高等遊民のアドリアナは、恋愛口座コラム執筆の仕事と、新進気鋭の映画監督とマジメで大人の恋愛関係を獲得しますし、高名だが身を持ち崩して休筆中だった作家を担当したリーは、しっくりこなかった恋人を袖にして、その作家と結ばれてしまうのですから・・。

もう、この人の作品を読むことはないな。『プラダを着た悪魔]』だって、映画のほうが小説よりずっと素晴らしい出来栄えだったのでヒットしたのですから。ところでタイトルの「ハリー・ウィンストン」とは、NYの高級ジュエリーショップのこと。どうせ、私には縁のないものでしょうしね ← 僻んでます(笑)。^^;

2011/1