スピリチュアルな本を読んでしまいました(笑)。
ブラジルのベストセラー作家である著者が、ピレネーから大西洋に向かい、聖人ヤコブを祭るサンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂へと導く巡礼道を歩みながら、「真のマスター」へと至る道を発見するまでの物語。自伝的実話だそうですが・・。
この巡礼道は、古来「星の道」と呼ばれているそうです。800キロの道のりを一ヶ月以上かけて、自らの心と対話をしながら歩む間に、著者は悪魔や魂の案内人と出会い、最後には「騎士団の象徴である剣」を手に入れることができるのですが、こういう話はRPGによくありそう。ゲームでは、もっとドラマチックですけどね。
ただ、強い宗教心を実際に見せつけられると、引いてしまうのも事実です。宗教的な部分を除いて「実録巡礼記」として読むと、楽しめるかもしれません。道中の風物や、沿道の村の人々の様子には魅力を感じます。ピレネーあたりのフランス、スペイン旅行も、楽しいかもしれないな。
2007/9