コーヒーにミルクをたらしたら、何色になる? コーヒー色の肌をしたジョーダンが、ふとしたことから、クリーム色の肌をしたキンバリーとニューヨークで恋に落ちる。
ジョーダンは、兄弟や友人たちの反応が気になって仕方ない。実際に「白人女とつきあうなんて・・」と言うヤツもいる。もっと悪いことに、彼自身が「仲間への裏切り」との想いを捨てきれない。
この2人の障害はそれだけじゃない。ジョーダンの元カノのジェネットはデキちゃったらしいし、故郷のメンフィスでは、兄が麻薬中毒でラリッてる。おまけに就職先のコンピューター会社は、リストラをはじめた模様。
キンバリーはアーティストとして成功を収めようとしていて、差別意識なんかカケラもない、明るく素直なお嬢さんに見えるけれど、実は彼女にもジョーダンに言えない秘密があるのです。「カフェオレ色の恋」は、果たしてどうなってしまうのでしょう。愛があれば、人種も障害も越えられるのでしょうか?
表紙がお洒落です。決して、お洒落な都会のラブストーリーじゃなく、重いテーマを含んでいるのに、サラッとした印象なのは、表紙に描かれた2人と、タイトルがステキだからでしょうか。
2005/9