りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

2014-02-01から1日間の記事一覧

ポーツマスの旗(吉村昭)

主人公は日本全権として日露戦争の講和会議に臨んだ外相・小村寿太郎ですが、優れた歴史小説がそうであるように、描かれているものは「時代」です。 旅順攻略、奉天会戦、日本海海戦の大勝利にもかかわらず、日本の戦争続行は困難になっていました。兵力も財…

ライアンの代価(トム・クランシー)

昨年亡くなった著者の作品には、「レーガン・ブッシュ時代の共和党」寄りの政治信条が色濃く出ているのですが、初期の「ジャック・ライアン・シリーズ」が面白いのも事実です。 本書は、大統領を辞したジャック・ライアンが、民主党政権下で停滞した対テロ活…