りぼんの読書ノート

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スターウォーズ・エピソード2(R.A.サルヴァトア)

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いよいよ「エピソード3」が公開されます。復習のために、こんな本を読んでみました。ストーリーは、映画「エピソード2」と一緒。映画の原作として書かれた本だから、当然です。戦闘シーンの迫力や、非人類宇宙人の描写などは、映像にはるかに及ばないのも、これまた当然。でも、ストーリー説明が詳細なので、読む価値はあったかな。

「エピソード2」の終盤、ジャージャーの元老院議場での発言。あそこが政治的なクライマックスだったのですね。ナブー戦争の勝者であったパドメ・アミダラが、元老院で影響力を持っている重要人物であり、共和国軍創設に反対していた者たちの「実質的なリーダー」だったことが重要な背景になっています。彼女の代行であるジャージャーに「共和国軍を創設して議長に全権を委任する」動議を提出させることが、重要だったわけだ。ここに至るまでの展開は全て、パルパティーンの筋書き通り。よ~くわかりました。

SWフリークの喜びそうなネタもいっぱいありましたよ。アナキンが作った「C-3PO」は、「エピソード1」では配線むき出しだったのですが、「2」では銀色のボディになっていましたよね。アナキンが去った後、母のシミが息子を思い出しながらボディを張ったのだそうです。さすが、アナキンのお母さん、メカにも強かったんだ。

パドメの生い立ちや(ナブーの青年協力隊に加わっていたとのこと)、ナブーの女王システムが大統領制みたいだとか(1期4年で2期まで)の説明も嬉しいし、アナキンはパルパティーンを父のように慕っていたなどの主人公の心の動きも丁寧に描かれています。SWフリークには必読の一冊。^^

実は「エピソード3」で一番気にかかっているのがパドメの運命です。その後の「4」以降では、全く登場しない「唯一の主要人物」ですので。

2005/7/3読了