りぼんの読書ノート

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グーニーズ(ジェームズ・カーン)

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スピルバーグが1985年に製作した同名映画の原作かと思ったら、映画のノヴェライズ本でした。映画が先だったわけです。

ゴルフ場開発計画によって、貧しい住民たちが追い出されそうになっている海辺の田舎町。「グーニーズ」と自称する少年たちは家族や仲間の生活を救うため、屋根裏部屋で発見した地図を頼りに海賊ウィリーが遺したと伝わる宝探しに乗り出します。もともとのメンバーは、喘息もちの夢見る少年マイキー、虚言癖があるマウス、食いしん坊のチャンク、発明家のデータ。成行でこの4人に加わることになったのが、マイキーを心配する兄のブランド、チアリーダーのアンディ、眼鏡っ子のステフ。

地図を頼りに燈台に忍び込んだ少年たちは、そこをアジトとしている悪人集団のフラッテリー一家に捉われそうになっててしまいます。秘密の地下室への入口を発見した少年たちは、そこからさらに地下の洞窟へと進んでいくのですが・・。

グーニーズ」を直訳すると「まぬけたち」という意味になるようですが、「冒険仲間」のようなニュアンスで使われているようです。文中にも「最初のグーニーはハックルベリー・フィンだった」とのセリフがあるように、マーク・トウェインを意識した「友情、冒険、家族、財宝」をテーマとする作品になっています。洞窟内の冒険や、海賊船が大海原へ進んでいくラストの場面などは、映像で見たほうが楽しめたのでしょう。

2018/10