4部シリーズの最終作ですが、「上下巻」と「最終章」は映画でも2部作になったとのことですので、紹介も分けて記すことにします。
禁断の愛を貫き通して、ついに結婚と転生を決意したベラとエドワードに、最後の試練が襲い掛かります。義姉アリスのプロデュースのもとで古風なウェディングドレスに身を包み、ヴァージンロードを進むベラをエドワードの優しい微笑みが迎える・・というバリバリのハッピーエンドのはずだったのですが、誰も予測ができなかった事態が起きてしまうのです。
それはまだ人間であったベラの妊娠。究極の選択をせまられたエドワードとベラが下したのは、ヴァンパイアの掟にそむく命をかけた決断でした。愛の結晶を守りぬこうとするベラと、ひたすらにベラの幸せだけを望むエドワードの苦悩をよそに、ベラの身体は次第に衰弱していきます。
一方で、サムが率いる人狼たちとカレン一族とのあいだには協定をめぐって不穏な空気が流れ始めます。これまでベラの一人称で語られていた物語が、第4巻の下巻からジェイコブに語らせていることが、物語の効果を強めていますね。果たしてベラと、子供は生き延びられるのでしょうか。物語は「最終章」に続いていきます。
2018/6