りぼんの読書ノート

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トワイライト3(ステファニー・メイヤー)

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4部シリーズの第3作では、イタリアのヴォルトーリ一族との約束もあって、ヴァンパイアへの転生を決意したベラにさらなる試練が襲い掛かります。かつてベラを狙ってエドワードに殺害された吸血鬼の恋人ヴィクトリアが、凶暴な新生者たちを率いて、彼女に罠を仕掛けるのです。エドワードはベラを守るために、宿敵の狼男・ジェイコブと手を結ぶのですが・・。

そもそもエドワードがベラの転生を遅らせていることが、さまざまな危機を招いているのですが、それには理由がありました。エドワードの疑似家族である「カレン一族」の、可憐なアリスにも、美貌のロザリーにも、温和なジャスパーにも、パワフルなエメットにもそれぞれに、転生に伴う悲劇があったのです。

とはいえ、危機を招き寄せる体質らしきベラには、転生するしか道はありませんね。エドワードとの不滅の愛を誓う一方で、弟のように思っているジェイコブとも一緒に居たいという考えは、どうみても無理筋で「人としての道」にも反していますよね。しかし「運命の人」が刻印される狼の一族であるにもかかわらず、ジェイコブはベラに刻印されていないような点が気になります。

2018/6