りぼんの読書ノート

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贋作に明日はない(ヘイリー・リンド)

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サンフランシスコを舞台にして、疑似塗装師(フォーフィニッシャー)のアニー・キンケイドが探偵役を務めるライト・ミステリの第2弾。彼女の祖父ジョルジュ・ルフルールは希代の贋作師であり、彼女もまた優れた腕を持つという設定です。

今回は、サンフランシスコの高級画廊のオープニングパーティで、アニーが死体を発見する場面から始まります。死んだ彫刻家はアニーの父母の昔なじみでした。さらに美術館ではシャガールの絵が盗まれ、アニーの友人ブライアンが疑われてしまいます。犯人ではないかと目星をつけたハンサムな絵画泥棒からで依頼で出かけた上流階級のお屋敷には名画がゴロゴロ。そしてやはりハンサムな大家は貴重品運送業を営む関係から、FBIと繋がりもあるようで・・。

美術品に絡むミステリと、アニーの三角関係ロマンスが並行して進むせいか、途中経過はドタバタ。祖父が執筆中という「贋作に絡む薀蓄」も、第1作ほどストーリーに絡みませんでしたし、少々残念に思えました。

2014/6