ところがお腹の子は「反異界族」を越える能力の持ち主とのことで、吸血鬼族から執拗に狙われるのですが、これを解決する妙案があったんですね。でもそのおかげで誇り高いマコン卿は少々不自由な生活をおくるはめに・・。
そんな中で、消滅寸前のゴーストが現われて「女王暗殺計画」が進行していることをほのめかします。暗中模索の捜査を始めたアレクシアは、ウールジー人狼団がかつて仕掛けた暴いてはいけない秘密を見つけてしまうのですが、これは次巻に続いていく話なのでしょう。
肝心の「女王暗殺計画」は「女王違い」だったのですが、友人の女性科学者ルフォーが作り上げた恐るべき兵器と対決するはめに・・。といっても、タイムボカン的なメカ兵器なんですけどね。それでも野蛮な結末とはならないあたり、さすがにヴィクトリア朝イギリスの貴族的雰囲気に満ちた世界ですね。
そしてついに「チビ迷惑」が生まれます。はたしてアレクシアが生んだ「ソウル・イーター」とはどんな性質を持つのでしょう。すべては最終巻である次巻で・・なのですが、終わるのが惜しい楽しいシリーズです。
2012/7