鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」の女店主で、極度の人見知りまがら、本に関することだけ饒舌になる篠川栞子がホームズ役。小学生の頃の事件によって「活字恐怖症」なのに、縁あってビブリア古書堂のアルバイターとなってしまった五浦大輔がワトソン役。
典型的な「安楽椅子探偵ミステリ」です。もっとも栞子は事故で入院中であり、「病院ベッド探偵」なんですけどね。もちろん「事件」は古書に絡んだものばかりです。
ヴィノグラードフ・クジミン「論理学入門」
刑務所の蔵書だった古書を持ち込んだ初老の男性は、年の離れた妻に事情を話していたのでしょうか。正反対の性格ながら互いに労わり合う夫婦の関係に危機が?
刑務所の蔵書だった古書を持ち込んだ初老の男性は、年の離れた妻に事情を話していたのでしょうか。正反対の性格ながら互いに労わり合う夫婦の関係に危機が?
本書には続編があるようです。「本の虫」と「古書コレクター」は全然違うのではないか・・とも思うのですが、本が絡む物語は楽しいものです。
2012/2