ブルックリンの「ファミリー」幹部として荒々しい仕事を担っていたチャーリーが恋に堕ちた相手の女性アイリーンは、殺し屋だった・・。しかも、アイリーンは「ファミリー」を騙して大金を持ち逃げしようとしてところだったのですから、ただですむわけはありません。身分を隠したまま結婚した2人に下った指令は、互いを殺すこと!
「Mr&Mrsスミス」のようなストーリーですが、こっちのほうがずっと前の作品。物語の背景も、「ゴッドファーザー」のような古き良き時代のクラシックなアメリカ。ボスが組織を仕切るやり方や犯罪の手口などに、ちょっと古さを感じてしまうほど。その分、ボスからの指令には重みがあるのですけどね。
かつてチャーリーと一度結婚しながら別れた、ボスの娘メイローズがいいキャラです。本書の続編に『プリッツィーズ・ファミリー』という作品があるのですが、そちらはチャーリーとメイローズの物語。
2011/5