「帰り道」: 家出した少年が、故郷から出て行く道で奇妙な男たちと出会います。彼らは皆、かつて家出して広い世界で成功を修めた者ばかりなのですが・・。
「午砲」:冴えない女と付き合っている冴えない男が酒場で遭遇したトラブル。彼は、不良をたたきのめして美女を手に入れたいと思っていたのですが・・。
「必要」:他人が必要としているものを理解してしまう能力を持った男は、町の人のために働き続けるのですが・・。ここが大都会でなくて良かったですね。
「火星人と脳なし」:男は長年、火星人と通信を試みているのですが、火星人が無線を使うとは限りません。彼の息子がつきあっている女性が、頭のカラッポな美女なのですが・・。
「[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ」:あらゆる知性体に必要であり、それなしには滅亡してしまうはずの「シナプス」を、地球人が持っているのかどうかを調査に来た宇宙人は、それぞれに問題を抱えた人たちが住まう安下宿を実験施設として実験を加速するために事件を起こすのですが・・。住民たちに「奇跡の夜」が訪れます。ウィジェットとワジェットは実験装置、ボフとは住人の1人である幼児ロビンの想像上の友だちのこと。
そういえば最近、映画「ジェイン・オースティンの読書会」をDVDで見ました。SFファンの男性が、純文学趣味の主人公の女性に『闇の左手(ル=グィン)』を読ませようとする場面があるのですが、スタージョンも薦められていましたよ。
2010/8