深川の漬物屋の娘・こいは、地味に目立たず生きることが信条のヒロインなのですが、陰謀で亡くなった父の敵討ちとお家再興を目指す若い浪人・由良に思いを寄せてしまったことから、なんと「大江戸百人一首かるた大会」に出場することになってしまいます。江戸城で行なわれる決勝戦に、付き人として由良を登城させ、敵と狙う老中と対決させてあげたくなったんですね。果たして、こいと由良の恋と戦いは・・。典型的な時代劇ドラマです。登場人物と配役を見るだけで、ストーリーまで想像がついてしまいそう。^^
佐生はな(松坂慶子):こいの師匠でしたが、将軍家姫君の教育係として大奥に入り、百人一首大会に大奥代表として登場。こいの前に立ちふさがります。名前の元歌は「我が身世にふる ながめせしまに」でしょうか。それとも「ふり行くものは 我が身なりけり」でしょうか。
百敷屋順軒(内田滋):徳兵衛のダメ息子。しのに慕われているのも知らず、こいを見初めますが・・
ところで、百人一首には「むすめふさほせ」などの「決まり字」があって、初めの1語や2語で勝負がつくんですね。「決まり字」は明治時代に発見されたそうですが、江戸時代にこの技を開発していた「はな」と「こい」が圧倒的に強かったのは当然です。
2010/4