りぼんの読書ノート

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推理小説(秦建日子)

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「アンフェア」というタイトルでTVドラマ化された小説です。著者はもともとドラマの脚本家だそうで、ドラマの書き割りのよう。目新しいのかもしれませんが、読みにくいし、表面的な感じ。

会社員、高校生、編集者と、面識のない人々が相次いで惨殺された。事件をつなぐのは「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞のみ。そんな中、出版社に届けられた原稿には事件の詳細と殺人予告、そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という要求・・。

推理小説にとっての原則ともいうべき「フェアネス」を無視しても「リアリティとオリジナリティ」があって、楽しめる作品のほうがいいのではないか、との趣旨で書かれたとのことですが、かなり上滑りした感じです。

ドラマでは、主人公の女性刑事を篠原涼子さんが演じて人気だったそうですが、「無駄に美人」なキャラだけが救いだったように思えます。続編も借りちゃった。どうしよう・・。

2009/11