第1巻から登場している仙馬・吉良や、ペットとしても可愛い化狸の第狸奴に加え、前巻で登場した皮だけの美女「薄妃」も仲間に入り、さらには蚕の姿をした少女の蚕嬢などを加わって、旅の仲間も増えています。
僕僕先生と王弁クンは、なぜか大唐帝国の暗殺集団「胡蝶」の刺客から暗殺を狙われてしまいます。もちろんその程度の敵は相手にならない・・と思いきや、仙骨を持つ刺客・劉欣はあっさり取り込んだものの、彼らに手を貸す謎の存在に手を焼いてしまう。
薄妃の悲恋は一応の決着を見たのですが、苗族の祀る神と思われる蚕嬢が蚕の姿をしているのも謎ですし、「胡蝶」との関係も次巻に持ち越しですから、この後もシリーズは続いていきそうですね。
どうも『しゃばけ』のように、変わったキャラが確立されて人気が出ると、「人情噺」をベースにしてキャラの力でシリーズにするのが流行のようです。まるで「水戸黄門」などのTV時代劇シリーズのように思えてきます。「固定客」を掴むにはいいのでしょうが、それだけではもの足りません。
2009/10