りぼんの読書ノート

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パパママムスメの10日間(五十嵐貴久)

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会社員の父親と高校生の娘の心が入れ替わってしまったパパとムスメの7日間から2年後、またも川原家の家族に「入れ替わり」が起こってしまいます。しかも今度は、「パパ→ママ」、「ママ→ムスメ」、「ムスメ→パパ」の3者シャッフル!

一度「入れ替わり」を体験しているパパとムスメの小梅は慣れたもの(?)ですが、初体験のママは大パニック。しかも、入れ替わったのは小梅の大学の入学式当日なので小梅もアドバイスできない大学生活をこなさなきゃなりません。

小梅もパパに成り代わって、会社で大奮闘。パパはのんきに「専業主夫」と思いきや、これまた大奮闘を余儀なくされてしまいます。そこにパパの会社で起きている不正を告発する問題が絡んで・・。

最後には家族それぞれの立場を思いやれるようになるという、お約束の結末ですけど、「入れ替わり」なんて経験しなくても、そのくらいのことはできなきゃいけませんよね。家族なんですから。でも、そういう基本ができていない「家族」には、神様がこっそり「入れ替わり」を起こさせて、家族関係の修復を促すのかもしれません。それなりに楽しめましたが、前作の「二番煎じ感」はぬぐいきれなかったようです。

2009/10